その日のからだの感覚は、時間がたつと少しずつ曖昧になります。「どんなことが気になっていたか」「毎日をどう過ごしていたか」。あとから読み返せるように、言葉と記録を残しておく。その考え方を、COSMOS8では「からだの記憶」と呼ぶことにしました。
今回は、お預かりした測定データの整理をきっかけに、記録を扱うときに大切にしたいことをご紹介します。個人の測定結果や体験談を掲載する記事ではありません。氏名や測定日、個別の数値は掲載していません。
まず、記録に書かれていることを確かめる
元の資料には、項目名、数値、分類、備考が並んでいました。備考の中には、文字の判読が難しい箇所や、元の表記を確認する必要がある箇所もあります。
こうした部分は、推測で埋めずに確認事項として残します。読み取れた情報と、まだ確認できていない情報を分けることも、あとから見返せる記録づくりの一部です。
数値に、意味を付け足しすぎない
数字が並ぶ資料を見ると、良い・悪いという結論を急ぎたくなるかもしれません。今回の資料だけから、その方の健康状態や病気の有無を判断することはできません。項目名をその方の状態と決めつけたり、数値を根拠に商品の必要性を説明したりする使い方はしません。
数値の意味や取得条件が確認できない場合は、その限界も含めて記録します。確認できた事実と、説明・解釈を混ぜないことを大切にします。
ご自身の言葉を、同じ記録に残す
数値とは別に、「その日に何が気になったか」をご自身の言葉で残してみます。就寝・起床の時刻、食事の時刻、その日にしたことなど、書ける範囲で構いません。
次の二つは、これから記録するときの問いかけの例です。今回の資料に記載されたご本人の発言や、個別の改善提案ではありません。
- 今日、気になったからだの感覚は何でしたか。
- その日は、どんな一日を過ごしましたか。
次に読み返すときのために
日をあけて読み返すときは、記録した内容だけでなく、時間帯や生活の状況も一緒に振り返ります。今回の資料からは、生活を変えたあとの経過や、変化の理由までは確認できません。変化や成果を想像して書き加えることはしません。
からだの記憶は、ご自身の日々を振り返るための読みものです。これからも、記録を残す工夫や、読み返すときの視点をお届けします。
本記事は資料の整理と記録の考え方を紹介するものです。医療上の判断や個別の健康アドバイスを行うものではありません。体調に心配がある場合は、医療機関へご相談ください。